VOL.3「ユーザーニーズは手探り」「とにかくやってみる」からのスタート

3Dステージシーラント® ポリプロピレン(PP)製フィラメント

フタを開けてみたら、実験的チャレンジが BtoC プロジェクトに

今回は、営業部門市場開発部の照井さんと開発・技術部門技術第2部の林さんにお話を伺いました。

プリンター本体の需要が一巡するなか、サービス分野と造形材料分野が急伸する局面を迎えている3Dプリンティングの国内市場。東京インキは、この3Dプリンティング市場に「3Dステージシーラント®」「ポリプロピレン(PP)製フィラメント」を2016年より投入。これを機にネット通販事業もスタートし、結果として当社初となるBtoCビジネスが誕生しました。

照井「そもそもどんなユーザーニーズがあるのかも分からないような手探り状態だったので、『何を作るか』自体を自分たちで考えないといけないわけです(笑)」

そこでまずはFDM方式3Dプリンターを一台購入。FDM方式は、フィギュアやモックアップの製作用途で個人ユーザーに最も普及している3Dプリンター。周辺用品も揃え、とにかく3D造形物を実際に出力してみるところから開発がスタートしました。

照井「ステージ接着剤は国内のみならず海外の製品も取り寄せたのですが、『ここを改善したらいいのにね』というポイントがそのまま開発に生かされました。3Dステージシーラント®がそうやってまず完成し、その後PP製フィラメントも商品化しました」

そんなプロジェクトに、開発担当者の林さんもこれまでにない手応えを感じたようです。

「とにかくやってみるという実験的な側面がありました。自分たちで判断した方向に進むことができて、開発者としてはやりがいのあるプロジェクトでした」

開発が一段落した現在の目標は、当社webサイトで販売するアイテムの拡充。

照井「より付加価値の高い3Dプリンター周辺製品などでラインナップの充実を図れないか検討中です」

プリンター用ステージ接着剤「3Dステージシーラント®」。造形用の主要樹脂(ABS、PLA)のほか、PP製フィラメントにも兼用でき、造形後の剥離が容易。

既存他社製品から改善点を洗い出し、より均一に塗れるスポンジタイプのヘッドを採用。

FDM方式3Dプリンター用造形材料「ポリプロピレン(PP)製フィラメント」