今回『グランドセルマットレス工法』を採用頂いた現場は、UR都市機構®が進めている大阪府堺市にある泉北ニュータウン再開発事業です。同事業では、高度成長期に整備されてから50年以上が経過し、老朽化が進んだ住宅及び公共施設の建て替えを進めています。
その中で、株式会社鴻池組が請け負う『泉北竹城台1丁目団地後工区基盤整備工事』において、雨水貯留槽の設置が計画されており、地盤調査を行った結果、雨水貯留槽下の地耐力が不足し、置き換えやセメント改良工では改良範囲が深く矢板の支柱が長くなるため、施工が困難との相談がありました。そこで、改良範囲を抑えながら、支持力改善ができるグランドセルマットレス工法を提案しました。
今回採用に至った大きな要因として、公益社団法人 雨水貯留浸透技術協会が【プラスチック製地下貯留浸透施設 技術指針(案)令和6年度改訂版】において、地耐力が不足する場合の対応としてグランドセルマットレス工法が評価認定されていることが挙げられます。これにより施主も前向きに興味を示し、プラスチック貯留槽の基礎構造として問題なく採用に至りました。
※UR都市機構は、独立行政法人都市再生機構の登録商標です。
グランドセル®マットレス工法
NETIS登録番号:CG-160016-VR