鉄道近接工事における桁架設では、クレーン架設工法が一般的です。安全性と施工効率を両立するためには、クレーンを安定して支持する基礎構造が不可欠です。今回、東海旅客鉄道株式会社では、従来のコンクリート基礎に代わり「グランドセルマットレス」を活用した新たなクレーン基礎工法を導入し、省力化と環境負荷低減を実現しました。 グランドセル®マットレス工法 NETIS登録番号:CG-160016-VR
現場概要 ・施工場所: 鉄道近接工事現場・施工内容: 桁架設に伴うクレーン基礎構築(220tクレーン基礎)
架設規模が大きい場合のクレーン基礎は、コンクリート構造やセメント地盤改良など大規模な施工が必要で、設置・撤去に時間と手間がかかる上、産業廃棄物の処理など環境負荷も大きいという課題がありました。特に鉄道近接工事では、限られたスペースと短期間での施工が求められるため、より柔軟で効率的な基礎構造が必要とされていました。
・支持力の確保: 厚さ150mmのグランドセルを3段以上重ねることで、クレーンのアウトリガー反力に対応可能な支持力を確保・施工性の向上: 強度発現を待つ必要がなく、初めての作業員でも数時間で施工可能・環境配慮 : コンクリート不要で産廃処理が不要、環境負荷を低減・柔軟性 : 敷鉄板との併用により、さらに高い支持力を実現
平板載荷試験により、桁架設時の荷重に対して十分な支持力を確認。施工時間の短縮と省力化を実現し、環境負荷も大幅に軽減されました。今後は、鉄道工事におけるクレーン基礎の標準工法としての活用が期待されています。